ナカタニ ヒロシ
小さい頃からものづくりはとんと興味がなく
(というか苦手でした)
学生自分はスポーツばかりやっていた
絵も工作も音楽も無縁の学生時代を過ごす
寮生活の友人の影響で洋服や靴に興味を持つ
「いつかは自分の身の回りを自分で揃えたい」
と言う思いと既製品の流行り廃りについていけなくなり
「もの」自体に疑問を持ち始める。
仕事を行う傍ら2013年から
靴をワークショップで習い、自分の中に眠っていた
ものづくりに目覚め驚く。
靴は家で行程を進められない時間もあり独学でかばんや小物を作りはじめる。
材料を買いに行った先でそこの店主から「曽田耕」さんという方の存在を聞き知ることになる。
その「曽田耕」さんの靴やかばんを見た瞬間に既製品を良い意味で完全否定し金槌、いやでっかいハンマーで頭からなぐられたぐらいに衝撃を受け、ものづくりを根底からひっくり返される・・・・
あるきっかけで「曽田耕」さんが広島に来られることを知りに靴を見てもらいたいの一心で仕事をサボり、その場所で「自分の作った靴を見てください」とお願いする。
「曽田耕」さんから「この靴はこのままで良い、これ以上、上手くならなくて良い」の言葉にいい勘違いをし「朴訥な革屋」を自分の中で生業にしたいと少しづつ少しづつ動き出す。
最初はフリマで値段を叩かれ、何をやっているかわからないと途方に暮れた日もあり何度も何度も製品がお客様から帰ってくる日もあった。
京都に行って一個も売れなかった日も・・・
お金が無いなら知恵や技術のある方に協力してもらい今の工房も立てた。
腰が垂直になり足が痺れながらもひたすら下道を使い
お客様が見てみたいとおっしゃるなら軽トラでどこまでも・・・
旅先で素晴らしい自然の景色に小学生のように感動し歴史を垣間見たり、その土地のローカルフード(特にラーメンやうどんやB級グルメ)に舌鼓を打つ。
そして何より子供が好き、猫や犬や、ウサギや動物が好きな藤田嗣治に似た髪型の43歳。